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アフリカに光を灯すペダル発電、ルワンダで活躍中 [アフリカ・中東]

アフリカ中部ルワンダで、貧困層にも電力を供給できる画期的な「ペダル発電」が試みられている。  ペダルの付いた小さな発電機は膝の高さほどの木枠に設置され、こぐ姿はまるでフィットネス用のリカンベント・バイクを使っているよう。20分こぐと、小さいが明るく太陽光発電より安価で効率的なLEDライト5つ分のバッテリーを充電でき、25時間以上もつ。ほとんどの場合、1週間使うに十分な充電量だ。自転車のペダルを1分間こぐだけで約400分間点灯できる計算になる。  ワニがはびこるアカニャル(Akanyaru)川で夜、魚を捕って売っているダニエル・ンティバジヤンデミエさん(28)は日暮れの少し前、ワニの気配に警戒し蚊と格闘しながら深い茂みの中に罠を仕掛けて夜まで待つ。「以前はかけた罠を見つけるのに、懐中電灯を使っていたんだ。けれどバッテリーが高すぎて幾らも儲けが残らなかった。今は新しいLEDライトのおかげで、これまでの1日分の出費で1週間まかなえているよ」  この発電機を開発したのは、世界銀行(World Bank)の「ライティング・アフリカ(アフリカを照らそう)賞(World Bank Lighting Africa Prize)」を2008年に受賞したルワンダの企業ヌル・エネルギー(Nuru Energy)だ。小規模業者に後払いで発電機とライトを提供し、村人たちがこの業者に毎週、小額の充電代を支払っている。  業者の1人、マーティン・ウワエズさん(25)は「最初に仕入れたライトの支払い期限は6か月後だったが、充電で儲けた資金で2か月で返すことができたよ」と語る。「以前の僕は貧乏だったけど、今ではビジネスマンさ」 ■灯油は高くて危険  ヌル・エネルギーはインドなど他の国でも試験プロジェクトを行っている。しかしペダル発電をアフリカで始めたのはルワンダが最初だ。  ルワンダの地方部の大半は電気が通っておらず、照明や食事の支度には灯油やまきが使われている。特に家庭の9割は灯油を使っており、燃焼によって出る煙は1日、タバコ2箱分にも相当する。「危険なだけでなく、燃費も悪くて高くつく」とヌル・エネルギーのマーケティング・ディレクター、スローン・ホラツマン氏は指摘する。「家計収入の10~25%が照明だけのために消えている」  共同創業者のサミール・ハジー(Sameer Hajee)CEOによれば、簡単に導入できて頼りになる安価でクリーンなエネルギー技術を生み出すため、同社はルワンダ地方部のエネルギー利用を研究した。「灯油は高くて健康に害をもたらし、環境的にも好ましくない上に危険だ。けれど運搬が簡単で手に入りやすく、安い」  ヌル・エネルギーは米銀行メリルリンチ(Merrill Lynch)とも提携し、自社のカーボンフットプリント(CFP)のクレジットを買い上げてもらっている。それによって得た資金をペダル発電事業拡大に注いでいるのだ。LEDライトの充電だけでなく、ペダル発電機を携帯電話や他の電化製品にも使えるようにする計画もある。ルワンダ国内の同社顧客数は約1万人。年内にはケニアやタンザニア、ウガンダなどアフリカ東部の他の国にも手を広げる予定だ。
LEDによって、電力が少なくても長い間ライトがつくようになったのですね。貧窮層を救うためにもLEDは役立っているのですね[わーい(嬉しい顔)]
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